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昭和回帰?

 「節電」というものが始まって以降、なんだか生活のいろいろな面が「昭和回帰」しているような気がすることが多々あります。

 たとえば典型的かつ分かりやすいとことでは、エアコン切って扇風機を使用。
エアコンを付けてると、長い間には腕のあたりなんか骨の芯から冷え切ってジンジンしてくるんですよね~。それに比べると、扇風機は冷たすぎない風を身体に当ててくれるので、あらためて扇風機の良さを再確認です。
 ただ、我が家には扇風機が1台しかないので、夫婦2人だと必然的にどちらが扇風機の前に座るか、内心で密かにけん制しあったり。
 そんなことを考えてる自分に気がつくと、そういえば自分が小学生だった昭和の時代には、首振り扇風機の前で妹と並んで座って、「早くこっちに向け~!」と念じていたことを思い出します。

 扇風機は直截に涼を得る手段なので「節電」となれば誰でもそれを連想するでしょうが、実は「あんまりエアコンを使わないようにしよう・・・」と心がけるに従って、それ以外でも「あれ?なんかコレ懐かしいかも・・??」と思うようなモノが欲しくなることに気づき始めました。

 最近、「ああ~!これこそ昔の人の知恵だったんだね!」と思ったのは、かき氷&アイスクリームです。
 いい加減大人になってからは、1日の中で間食してる時間ってそうはないものです。せいぜい仕事をしながらデスクで齧れるスナック菓子程度か?放っておくとどんどん溶け出してしまうので、「さあ食べるぞ!」という姿勢で真剣に(?)臨まなければいけないかき氷やアイスは、食べる機会なんて1年に1回もなかったものでした。
 ところが、家にいる間、エアコンを出来るだけつけないでなんとか体温を下げる方法はないものか・・・と考えてみると、ぱっと閃いたのがカキ氷!アイスクリームだとちょっと重たいので、お腹にもたれてしまいそうですが、カキ氷なら溶ければ水。しかもアイス以上に身体を冷やしてくれそう・・・。
 というわけで、最近はめちゃくちゃ昔ながらの宇治金時が食べたいのですが、いざそのつもりでお店を探してみると、子どもの頃に当たり前に商店街にあったような、おばちゃんが目の前で氷をガリガリと削ってしゃれっ気なく出してくれるような店って、どこにも見当たりません。く、悔しい・・・。

 そこで思い余って、近所のスーパーで手回しのかき氷器を衝動買いしてしまいました!なんと780円也!さっそくゆであずき缶とグリーンティの粉末を買ってきて、何度か自家製宇治抹茶かき氷を楽しみました。

 ある日もそうやってかき氷器でゴリゴリと氷を削っていたのですが・・・突然、子供の頃の記憶が蘇りました。そうだ!あんなにムダなモノを買うことを控えていた我が家だったけど、なぜか子供から頼んだわけでもないのに、ある時から家にカキ氷器があったなぁ~・・・。
 そこまで思い出すと、おぼろげながらせっせと氷を削っていた母の姿も見たような気が・・・。今なら母の気持ちがよ~く分かります!クーラーなんてない部屋では、氷でも食べて攻めの姿勢で涼を取らないと熱中症にでもなってしまいますから。「甘いものが食べたい」なんていう嗜好品の感覚ではなく、暑さへの自己防衛だったんですね・・。

 無意識の昭和回帰は、食べ物だけではありませんでした。最近、「衣」にまでも及びつつあることに気がつきました。

 暑くなると必然的にシャワーを浴びる回数が多くなります。特に今年の夏は、最低でも朝と夜の2回が日常になってます。ジョギングに行ったらその後にも浴びるので、下手をすると1日で3~4回なんていうことも。
 そうなると、着替えの回数も増えるわけです。シャワーの後に着た服は、次のシャワーの後で着ようと思えません。だってその数時間の間で、しっかり汗かいてますから。
 着て汗かいてシャワーして・・・を何度も繰り返していると、いっそシャツやジーパンよりも、ゆったりして風通しがいいルームワンピースのほうが合理的なことに気がつきました。
 今持ってるのだけじゃ数が足りない。どうせならそのまま近所に買い物でも行けるように、襟ぐりや袖はこんな形のがいいな・・・・とか想像してるうちに、また閃きました。そうか!昔オカンやバーチャンが着てた、アッパッパーがベストだ!と。

 すげー、昔ってものすごく合理的だったのね。エアコン生活に押されて良さが伝わらなくなってしまったけど、実は今さら喉から手が出るほど欲しい!!
 さっそく「アッパッパー」で検索してみましたが、なんとアッパッパーであの昔ながらのワンピースの話が出てくるのは、ほんの数件。あとは見事に「頭が悪い」話だの何だのと、全然関係ない話ばかりでした。

 こんな風に自然と昭和に回帰しつつあるマイライフに気づくようになると、またまた私の頭の中には別の妄想が湧いてくるのです。
 夫婦して、去年からずっとハマりっぱなしになっている「20世紀少年」の話では、2015年の東京では法律によって、「昭和と同じライフスタイルを送ること」が義務付けられているという設定なのです。白黒テレビで力道山のプロレスを見て、裸電球に笠をつけただけの照明の下でちゃぶ台を囲むという生活です。
 映画を見たときは「うわ~、さすがに漫画が原作らしい、荒唐無稽な設定だな~」と思ってちょっとしらけてしまったのですが、今はむしろ気がつくと、自分が「20世紀少年」のあのシーンの中で生きている人物のような錯覚を覚えるときすらあるのです!2015年には昭和回帰した生活を選択することが、リアリティを持ち始めています。

 ここまで「昭和回帰」が実感を伴い始めると、単に「節電は不便だ」とか「昔の合理性に驚いた」とか、そんな皮膚感覚のレベルの話だけでは物足りないような気分を喚起されます。
 もしかしたら、21世紀を生きている私たち日本人は、逆説的ですがこれ以上時代が進めばもしかしたら思っていた以上に、昔のスタイルの生活が送れるのかも知れません。
 それは、20世紀の生活とは似て非なるものです。20世紀は、文化や文明の最先端で敷衍したライフスタイルでしたが、21世紀は更にその先の技術を持ちながらも、「選択したライフスタイル」です。
 人間のこれからの生活は、主体的に選択をしていくものなのか、それとも技術の進歩に常に引っ張られるようにして流されていくのか?それもまた選択が私たちに委ねられます。

 原発をどうすればいいのか、無学な一市井の人である私には、正直今は分かりません。ただ、まだ多くの人がどうするべきかの判断を下しかねて推移を見守っているこの時間が、「電気」とか「有限なエネルギー」に出来るだけ依存しないライフスタイルを試行する時間になるのであれば、それは有意義な時間だと思います。
 昭和のライフスタイルを敢えて「選択する」ことをやってみて、それが持続可能なのかどうかを身体で確かめることはとっても貴重な判断材料です。
 私も「昭和回帰」を、もう少し吟味してみようと思います。

 

 
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テーマ : 日々の暮らし - ジャンル : ライフ

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